給率とは？計算方法や意味について解説します

lounge-tapioca.com

給率とは「自分の給料に対して売上がどれくらいか？」の割合です。

「給率」は低ければ低いほど成績優秀と評価されます。

この記事では「給率の意味」「給率の計算方法」など「給率」について解説しています。

下記の記事では、キャバクラについて解説しているため、気になる方は合わせて読んでみてください。

キャバクラとは？仕事内容や時給、収入を解説

給率とは？

lounge-tapioca.com

給率とは「自分のお給料に対して売上の割合はどれくらいか」の割合です。

正式には「女子給率」と呼ばれ、その数値が低ければ低いほど「成績優秀」と評価されます。

給率は、単に成績を評価するためだけの指標ではなく「時給のスライドシステム」や「バックの支給条件の目安」として使われることが多いです。

そのため給率は成績の良し悪しではなく、お給料に大きく影響する数値といえます。

給率の計算方法

lounge-tapioca.com

給率の計算方法は「総支給額÷売上＝給率」です。

例えば、お給料の総支給額が50万円で売上が80万円の場合、

総支給額500,000÷売上800,000＝給率62％

になります。

総支給額は「（時給×時間数）+バック」の控除される前の金額です。

計算する際の売上は、「小計」とするお店と「総売上」とするお店があります。

「小計」とは、お会計時の消費税とサービス料を含めない金額です。

例えば、お会計が5万円で消費税10％がサービス料10％だった場合、

お会計50,000÷1.2＝小計41,666円

給率を計算する際の売上は上記の41,666円の方が対象となります。

ちなみに上記だと「小計」と「総売上」で約9,000円の差が出るので「小計か総売上か」の差はかなり大きく、また「小計」を対象としているお店がほとんどです。

東京の上野蓮で有名なKEIYOグループのお店は総売上での計算で「売上が作りやすい」と女性から評判です。

給率の平均はどれくらい？

lounge-tapioca.com

給率に平均はありません。

しかし、給率に対する評価はどのお店も似ているため、どの程度の給率がどういった評価をされるのか解説します。

給率40パーセント

「成績優秀」で時給を上げてもらえます。

万が一、時給を上げてもらえない場合はお店を変えた方が良いです。

給率50パーセント

「成績優秀」でまずは「ここを目標に」と言われることが一般的です。

夜の業界では「給率50パーセントが標準」と言われますが必ずしもそうだとは限りません。

詳しくは後ほど解説します。

給率80パーセント

「黄色信号」です。

黒服の人件費、酒代、家賃を考えるとお店はあなたを雇っていることで「赤字」になっているかもしれません。

時給査定で時給を下げられます。

給率100パーセント以上

赤字です。

お店はあなたを雇っている意味がありません。

時給を下げられることに加えて、続くようであれば解雇の対象となります。

給率50パーセントが標準ではない？

lounge-tapioca.com

上記では、給率80パーセントは「黄色信号」と表現しましたが、

総支給額40万円で給率80パーセント＝売上約50万円

総支給額100万円で給率80パーセント＝売上約120万円

同じ給率80パーセントでもお店に残る金額が違います。

また、小計で計算している場合、上記で残った金額に加えてサービス料があります。

仮に売上120万円でサービス料が10％であれば12万円です。

上記の差額20万円とサービス料12万円で合計32万円で黒服1人分の人件費になります。

これはお店それぞれの考え方ですが「給率60パーセントを切ればいい」というお店は意外と多いです。

お店それぞれ「時給」や「客単価」が違うため同じ給率60％でもお店に残る利益が違うからなんですね。

過去に六本木のとある高級キャバクラでは売上を持っているキャストを「小計90パーセント」で採用してましたが、このお店は「ウチはサービス料が高いから小計90パーセントをキャストに払っても多少はお店に利益が残る」といってました。

給率は低ければ低いほど成績優秀ですが、低すぎるのもある意味で問題です。

給率による時給のスライド

給率による時給のスライドとは「給率と時給が連動しているシステム」です。

給率41％～50％　時給5,000円

給率51％～60％　時給4,000円

給率61％～70％　時給3,500円

～

上記のように給率が低ければ低いほど時給が上がっていくシステムです。

給率によって時給がスライドするシステムを採用しているお店の多くは出勤ごとに黒服さんがLINEか何かでその時の給率を送ってくれるため把握はしやすいです。

また、給率による時給のスライドのお店ではとにかく飲まないといけません。

仮にこれがポイントスライドのお店であれば「客単価よりも客数」が重要なので1回の来店で10万円使ってもらうよりも1万円で10回来店してもらった方が成績になりやすいですが、給率の場合、売上がもろに影響するため一回あたりの客単価を気にしなくてはいけません。

この辺は「自分がどういった接客に向いているか？」にも影響してくるためお店選びの重要なファクターになってくるのではないでしょうか。

給率による時給のスライドでも保障期間があります

lounge-tapioca.com

給率による時給のスライドに限らずですが、キャバクラ、クラブ、ラウンジなど、夜職のほとんどのお店では入店後に「保障期間」という期間が設けられており、その期間中は既定の成績に達していなくとも時給が査定にかかることはありません。

この保障期間は単に時給が下がらないというだけではなく下記のような意味合いがあります。

＜保障期間の意味合い＞

・仕事を覚える期間

・お客様をつかむ期間

・お店に慣れる期間

給率によるバックの支給率の変動

給率によって「バックの支給率が変わるお店」や給率によって「バックが発生するお店」があります。

例えば、「給率が80パーセント以上だとバックが50パーセントになる」や「給率が60パーセント以下だとバックが発生する」などです。

給率と分配の違い

lounge-tapioca.com

給率と似た言葉で「分配」と呼ばれる言葉があります。

これは大阪や京都などの関西圏で使われる言葉で意味合いは給率とほとんど同じで「売上にい対して自分の給料はどれくらいか」を表した割合です。

給率は「総支給額÷売上」で数字が低ければ低いほど成績優秀なのに対して、

分配は「売上÷総支給額」で数字が高ければ高いほど成績優秀と評価をされます。

ようは給率の逆が分配です。

今はどうかわかりませんが、六本木美人茶屋などで有名なインソウグループでは給率ではなく分配という言葉が使われていました。

給率についてわかりましたか？

給率は自分の給料に対して売り上げがどれくらいかの割合を表す数値です。

低ければ低いほど成績優秀といえますが、給率40パーセントなど極端に低いのも問題です。

給率による時給のスライドのお店は自分の接客スタイルにも大きく影響してくるためお店選びの際は事前に確認しましょう。

ラウンジタピオカでは、全国のキャバクラ、クラブ、ラウンジなどを掲載しているため合わせて見てみてください。

関連記事：キャバクラの面接落ちしないコツとは？面接の流れや服装などを解説＞＞

この記事を書いている人

岩坂慎也（いわさかしんや）

長年、夜の業界にいる経験を活かして、女性の間違いのない夜のお仕事探しのお手伝いをしています！

詳しいプロフィールはコチラ　