黒服とは?キャバクラでの仕事内容やメリット、辛いことを解説!
目次
黒服とは?キャバクラでの仕事内容やメリット、辛いことを解説!
キャバクラなどの夜職における黒服は、店舗運営をスムーズに進めるために欠かせない重要な仕事です。
しかし、黒服の具体的な仕事内容や、メリット・デメリットについて詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、黒服の仕事内容をはじめ、メリットや辛いことについても詳しく解説します。
黒服として働くことを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
以下の記事では、夜職の種類を一覧で紹介してるので、この記事と合わせて読んでみてください。
黒服とは?水商売を裏で支える店舗運営スタッフのこと
黒服とは、キャバクラやクラブなど水商売の店舗で働く男性スタッフのことです。
戦後、キャバレーやクラブで男性スタッフが「黒いスーツ姿」で働くスタイルが広まったことから「黒服」と呼ばれるようになりました。
主な役割は、店舗によって多少異なりますが、お客様のご案内、お会計、ドリンクやボトルの提供などのホール業務、キャストの出勤管理、店内清掃、売上管理など、店舗運営に関わる業務全般を担当します。
最近では女性の黒服も増えており、女性の黒服のことを「ガールさん」「白服」などと呼ばれることもあります。
いずれも、キャストがストレスなく働ける環境を整え、お客様が快適に過ごせるよう、裏方として店舗を支える重要な役割を担っています。
また、キャバクラ、クラブだけではなく、ホストクラブで働く裏方も黒服と呼ばれています。
関連記事:女性の黒服「ガールさん」とは?仕事内容や求人の探し方を解説!
「ボーイ」という呼び方との違い
黒服は「ボーイ」という呼び方をされることもありますが、それぞれに大きな意味の違いはありません。
「ボーイ」という呼び方は、戦前から戦後にかけて、ダンスホールやカフェーなどで働き、夜の接客業務全般を担う男性スタッフを指す、比較的広い意味の言葉として使われていました。
現在では、「黒服」「ボーイ」いずれも一般的に使われていますが、呼び方が違うだけで、業務内容や役割に大きな違いはないといえるでしょう。
黒服の主な仕事内容
黒服の仕事は、店舗が開店する前から閉店した後まで多岐にわたります。
1日の業務は、営業前、営業中、営業後の3つの時間帯に大きく分けられます。
それぞれ時間帯ごとの仕事に加えて、黒服の仕事の1日の流れも解説します。
営業前の仕事内容
出勤時間は地域や店舗によって様々です。
銀座だと15時~16時、それ以外の地域だと16時~18時の間としているお店が多いです。
営業前の主な仕事内容は以下の通りです。
ホールの清掃
ホール内に掃除機をかけたり、雑巾で壁や手すりなどを雑巾で拭くなどして店内を掃除をします。
トイレの清掃
トイレットペーパー・うがい薬・ハンドソープなどの備品を補充し、トイレのチェックシートを設置、トイレットペーパーの補充などを行います。
テーブルのセッティング
レディースグラス、ゲストグラス、灰皿、ペールマットなどテーブル上に常時設置しておく備品を所定の位置にセットします。
買い出し
お客様用のタバコやおつまみなど、必要な備品・消耗品がある場合は買い出しに行きます。
食事
お店でまかないやお弁当が用意されている場合はそれを食べます。
ただし、まかないの用意がないお店も多く、その場合は外に買いに行くことになります。
また、店舗によっては業務の都合上、そもそも食事の時間がない場合もあります。
来店予定のチェック
当日の同伴予定や来店予定のお客様を確認します。
キープボトルがある場合は、事前に用意をしておきます。
ミーティング(朝礼)
黒服同士でミーティングを行います。
ミーティングでは、当日のキャストの出勤人数や個別の成績、営業目標、前日の反省や改善提案などについて共有・確認をします。
着替え
役職者はスーツを着る場合が多い一方、一般社員は店舗によって、カッターシャツに蝶タイ、ベストといった制服を着る場合もあります。
また、髪型や爪などの身だしなみや見た目も整えます。
担当のキャストの出勤確認
出勤予定となっている担当キャストに、予定通り出勤できるかどうかの確認連絡を行います。
面接対応
求人や紹介を通じて応募のあった入店希望の女性の面接を行います。
体験入店の女性の受け入れ
当日の体験入店の女性に対して条件の確認を行い、更衣室やヘアメイクまで案内をします。
また、未経験の場合は接客の基礎などを教えるなど、受け入れ対応を行います。
営業中の仕事内容
営業が始まると、黒服の仕事は一気に慌ただしくなります。
営業中の仕事内容は多岐にわたり、一人の黒服が複数の業務を兼任することもあれば、大型店舗では業務内容に応じてセクションが分かれて担当する場合もあります。
ホール業務
氷、灰皿、水、グラス、コースターの補充・交換、キャスト・お客様からのオーダー取り、その他テーブル整理、定期的なトイレ清掃、抜栓などを行います。
フロント・エスコート業務
ご来店されたお客様の入口対応を行い、指名の有無を確認したうえで、お席までご案内します。
キッチン業務
ドリンク作りや乾き物などのフードの盛り付け、フルーツ盛りの作成、洗い物などを行います。
なお、キッチン業務は専任スタッフが担当しているケースが多いです。
キャッシャー業務
ご来店されたお客様の伝票作成・提出をはじめ、その他会計業務全般を担当します。
なお、キャッシャー業務も専任スタッフが担当しているケースが多いです。
付け回し
付け回しは、お客様の席にキャストをつけたり、来店されたお客様の配席を決めたりもします。
また、付け回しをリストと呼ぶお店もあります。
体験入店の女性の対応
体験入店を終えた後の感想を聞き、合否の結果に応じて入店意思の確認や、本入店をしてもらえるよう促したりもします。
営業後の仕事内容
営業後も黒服の仕事は続きます。
店内清掃
お客様が帰られた後のテーブルの片づけを行います。
また、翌日の清掃の負担を減らすため、時間のかかる場所の清掃を事前に行うこともあります。
キープボトルの整理
来店されたお客様のボトルの残量や期限を確認し、来店がなく期限切れとなったボトルの廃棄など、キープボトルに関する情報をチェックしてボトル台帳にまとめます。
売上の締め作業
その日の売上を集計し、伝票と照らし合わせて間違いがないかを確認します。
お酒や食材の発注
ボトルや食材の在庫を確認し、翌日の営業前に納品されるよう業者へ発注を行います。
キャスト対応
担当キャストとミーティングを行ったり、時には食事に連れて行ったりもします。
ミーティング(終礼)
当日の売上や業務に関する共有・報告を行います。
黒服の仕事の1日の流れ
以下は、新宿ファブリックの実際の1日の黒服の流れです。
▼17時30分
出社
▼17時30分~19時
掃除等のオープン準備
※マネージャー以上は、出勤確認、来店確認、面接確認など
▼19時
食事
▼19時30分
朝礼
▼20時~1時
営業
▼1時~2時30分
片付け、翌日の準備
黒服の仕事内容の違い【役職別】
黒服の仕事は、経験や能力、与えられる役職によって、業務内容と責任が大きく違います。
未経験者の場合、試用期間中はアルバイトからスタートする店舗も少なくありません。
正社員・アルバイト関わらず、最初は基本的なホール業務から始め、経験を積むことで正社員へ、さらにマネージャーや店長へとステップアップしていきます。
役職が上がるにつれて任される業務の幅も広がり、より経営に近い判断が求められるようになります。
アルバイト
未経験者が黒服として働き始める場合、まずは試用期間としてアルバイト採用となるケースも少なくないありません。
主な仕事は、お客様のご案内やお荷物のお預かり、ドリンクやフードの提供など、基本的なホール業務が中心となります。
そのほかにも、店内の清掃やおしぼり・グラスの準備、買い出しなどの雑務も担当します。
お店のルール、仕事の流れ、接客マナー、キャストからのハンドサインなどを覚え、基礎を身につけながら信頼を得ていくことが、次のステップへ進むための第一歩となります。
正社員
アルバイトとして経験を積み、実力が認められると正社員へと昇格します。
正社員になると、ホール業務に加えて、能力に応じたより責任の重い仕事を任されるようになります。
その代表的なものが「キャストに関わる業務」です。
求人や紹介を通じて応募のあった女性の面接対応や、キャストを担当しての出勤管理、モチベーションの維持といったマネージメント業務を担うようになります。
キャストのマネージメントを任されるようになると、営業中の付け回しなどの業務にも携われるようになります。
いち早くこうしたマネージメント業務に関わるためのコツは「キャストの信頼を得ること」です。
一般社員としてホール業務を行っている間、キャストはオーダーをするなど黒服と接する機会が多いため、その働きぶりをよく見ています。
そこで「気が利く」「仕事ができる」と評価してもらえれば、いざ担当になった際にも話を聞いてもらいやすくなります。
店長・部長
正社員として実績を上げると、店長や部長といった経営層へとキャリアアップします。
この役職になると、店舗運営に関するすべての責任を負う立場となり、仕事内容の幅は広く、また、難しさも増します。
売上目標の設定と達成に向けた計画立案、黒服やキャストの採用・教育・評価、売上・費用の管理、そしてトラブル対応まで、店舗全体のマネジメントを行います。
経営者としての視点を持ち、店舗の評判や将来を左右する重要な意思決定を下す、非常にやりがいのあるポジションです。
黒服の給料は?【雇用形態別】
黒服の給料は基本給+インセンティブから構成されるのが一般的です。
店舗によっては、各種手当や賞与が用意されている場合もあります。
また、黒服の給料は役職に比例して確実に上がっていきます。
ここでは、アルバイトと正社員それぞれの平均的な給料について紹介します。
黒服の給料や年収について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:黒服の給料・年収はどれくらい?黒服の評価ポイントや稼ぐコツを解説
アルバイトの平均的な時給
黒服のアルバイトの平均的な時給は1,200円~1,500円です。
時給は地域や店舗によって異なり、歌舞伎町セリュックスなんかだと、学歴に応じて未経験でも時給2,100円~です。
正社員の平均的な月給
黒服の正社員の平均的な月給は25万円から35万円ほどです。
都心の店舗では給料水準がかなり高く、初任給を35万円~としているお店も存在します。
また、店長クラスになると月給100万円以上を稼ぐ人もおり、一般的な会社員では何年、場合によっては何十年もかかるような収入を、短期間で目指せる点は、黒服として働く大きな醍醐味といえるでえしょう。
黒服として働くことで得られる6つのメリット
黒服の仕事は収入以外にも様々なメリットが存在します。
ここでは、黒服として働くことで得られる具体的なメリットについて解説します。
メリット1:学歴や経験に関係なく高収入を目指せる
黒服の世界は完全な実力主義であり、学歴や過去の職歴が問われることはほとんどありません。
未経験からスタートしても、本人の努力と成果次第で収入を大きく伸ばすことが可能です。
仕事への姿勢や、売上に貢献する実績が正当に評価され、給与や役職に直接反映されます。
そのため、年齢や職歴に関わらず、結果を出せば若くして高いポジションに就くことも夢ではありません。
実際、学校アルバイトとして入社した方が、現在では誰もが知る大手グループの社長になっていたり、居酒屋でのアルバイト経験しかなかった方が複数店舗を統括する立場にいたり、送りドライバーとして入社した方が、今では有名店の社長になっていった例も少なくありません。
このように、学歴や過去の職歴に左右されず、実力次第で大きく成功できる人が、夜の業界には数多く存在します。
メリット2:コミュニケーション能力が上がる
黒服の仕事は常にお客様やキャスト、他の黒服など、常に「人」と接する仕事です。
そのため、日々の業務を通じて自然と高いコミュニケーション能力が身についていきます。
夜の業界は良くも悪くも人の出入りが激しく、キャストの面接や外部業者への対応、新規で来店されたお客様など、付き合いの浅い様々な人と日常的にコミュニケーションを取る機会が多い環境です。
そのため、「人見知り」「女性とあまり接したことがない」といった方でも、黒服の仕事を続けていくうちに、そうした苦手意識は自然と改善されていくでしょう。
また、黒服として身につけたコミュニケーション能力は、将来的に一般職へ転職した際にも、十分に活かすことができるでしょう。
メリット3:経営スキルが身につく
黒服は単なる裏方のスタッフではなく、店舗運営を担う役割を持ちます。
役職が上がれば、店舗の売上や経費の管理だけでなく、出店エリアや物件の選定、投資から回収に至るまでの事業計画の立案などにも関わることができます。
実際、とある大手グループは、上場している飲食チェーンの役員を招き、その飲食チェーンの出店戦略やオペレーションを取り入れており、そこで働く黒服は、上場企業レベルの経営を学べる環境にあります。
そのグループで経験を積んで独立し、自身の店舗を成功させている方も多く、いずれも繁盛店として成長しています。
一般の飲食チェーンの場合、独立に必要なノウハウを学べる立場に到達するまでには、かなりの時間がかかるのが現実です。
しかし、黒服の仕事は、実力と信頼さえあれば、比較的早い段階でそうしたチャンスをつかめる点が大きな魅力。
そういった意味でも、将来的に自分でお店を持ちたいと考えている方にとって、黒服は「給料をもらいながら経営のノウハウを学べる」とても貴重な仕事だといえます。
メリット4:マネジメントスキルが身につく
黒服は役職が上がれば、複数人のキャストの勤怠管理や、成績を伸ばすためのモチベーション管理任されるようになります。
そのため、自分が言いたいことをそのまま伝えるのではなく、相手が前向きに動いてくれるような言葉を選んで話すことが求められます。
さらに責任者ともなれば、キャストだけではなく黒服のマネジメントも担当することになります。
大型店ともなれば黒服が20名以上在籍しているケースも少なくなく、日々多くの黒服を動かしていく中で、必然的に高いマネジメントスキルが磨かれていくでしょう。
メリット5:普段出会えないような人との人脈が広がる
キャバクラやクラブには、企業の経営者や役員、医師、弁護士、芸能関係者など、社会的に高い地位にある人々が多く来店されます。
黒服として働くことで、普段の生活ではなかなか接点を持てないような人々と出会い、様々な話を聞いたり、関係を築いたりできる点は、大きな財産になるでしょう。
また、将来独立を考えた際には、こうした出会いが出資や融資につながる可能性も十分にあります。
実際に、夜の業界で誰もが知るような有名店のオーナーの中にも、1店舗目はお店で出会ったお客様からの出資や借り入れをきっかけに成功した人が少なくありません。
メリット6:昇給・昇格のチャンスが多い
水商売業界は、他の業界に比べてキャリアアップのスピードが速いことも大きな魅力です。
年功序列ではなく実力主義が徹底されているため、成果を出せば短期間での昇給・昇格が可能です。
特に、店舗数の多い大手グループでは、新しいポストが次々と生まれるため、常に上を目指せる環境が整っています。
ただし、中には昇給・昇格の制度が明確でないお店もあるため、応募をする際には注意が必要でしょう。
「早く責任ある立場で働きたい」「明確な目標を持って成長したい」という意欲のある人にとって、とても魅力的な環境です。
黒服の仕事で辛いこと・大変なこと
黒服の仕事には多くのメリットがある一方で、辛いことや大変なことも少なくありません。
また、黒服ならではの守るべきルールやタブーも存在し、決して楽な仕事ではありません。
ここでは、黒服として働くうえで、あらかじめ知っておきたい辛いことや大変なことについて解説します。
評価基準が曖昧なお店
上記でも少し触れましたが、これはいわゆる「水商売あるある」の一つといえます。
大手グループの場合、昇給・昇格のために「これをこの程度こなせばよい」といった明確な基準が設けられていることが多いです。
しかし、こうした評価基準が存在しないお店も少なくありません。
そのようなお店では「何をすれば給料が上がるのか」「何をすれば昇格できるのか」「昇格すればどれくらい給料が上がるのか」といった点が曖昧なままになっています。
多いのは、キャストやホステスを入店させるとインセンティブが発生する仕組みだけ設定されており、それ以外の評価基準がほとんど決まっていないケースです。
あるいは、上司の気分次第でたまに昇給したり、寸志程度の賞与が支給されたりするだけ、というお店もあります。
こうしたお店に共通する特徴として「新規出店に積極的でない」という点です。
新規出店がないため役職が詰まり、上の役職に昇格する余地がないのです。
オーナーは黒服のためにお店を経営しているわけではなく、黒服もまたオーナーのためだけに働いているわけではありません。
そのため「とにかく稼ぎたい」「上の役職を狙いたい」といった向上心のある方にとっては、「自分は何のためにここで働いているんだろう」と疑問を感じてしまう環境になりやすいといえるでしょう。
出入り禁止のお客様を入口でお断りする時
キャバクラやクラブでは、泥酔している方、お店の雰囲気にそぐわない方を、入り口でお断りすことが少なくありません。
たとえ相手が強く酔っていたり、怒っていたりしても、そのまま入店させてしまうと、他のお客様とのトラブルに発展したり、キャストに危害が及んだりするなど、より大きな危険や問題につながる可能性があります。
そのため、時には厳しい言葉を浴びせられたり、威圧的な態度を取られたりすることもありますが、感情的にならず、常に冷静かつ毅然とした態度で対応することが求められます。
キャストに怒られたとき
キャバ嬢は、お客様に来店してもらうため、仕事とプライベートの境目がないほど、日頃から欠かさずお客様と連絡を取り続けています。
その努力の大きさは、正直、黒服には100%理解しきれない部分もあるでしょう。
だからこそ、苦労して呼んだお客様に対して、黒服が何らかの粗相をしようものなら、キャストは当たり前に怒ります。
ただし、お酒があ入っているため、状況によっては話が通じないこともあります。
すでに怒られて気分が落ち込んでいるところに、さらに意思疎通ができなければ、かなりへこみます。
さらに、それがきっかけで「お店を辞める」なんて話に発展してしまえば、今度は責任者にも怒られることになります。
また、実際には何も粗相をしていないにも関わらず、酔った勢いで日頃の不満をぶつけられることもあります。
しかし、キャストが怒るということは、それだけ真剣に仕事に向き合っている証拠でもあります。
本気で取り組んでいなければ、そこまで感情が動くこともありません。
キャストに怒られる場面があっても誠心誠意謝罪をしましょう。
「超」体育会系のお店だった時
キャバクラやクラブなどの水商売では「報告・連絡・相談の徹底」「清潔感を保つためにみだしなみの規定」「バタバタしている営業中はハキハキと話す」といった、いわゆる体育会系の雰囲気を持つお店は少なくありません。
そうした環境の中では、社会人として必要な基本的な姿勢や所作を学べるといったメリットがあります。
しかし、一方で「超体育会系」ともいえるような、極端に厳しいお店も存在します。
例えば、インカム越しに上司が部下を怒鳴りつけていたり、営業中ずっとピリピリした空気が続いて休憩すら取りづらかったり、上司がタバコを口にした瞬間に火をつけなければならないといった、そこにいるだけで強いストレスを感じてしまうようなお店もあります。
ちなみに上記はすべて実際にあった話です。
万が一、そうしたお店に入ってしまった場合は、無理に耐え続けるのではなく、早めに退職や転職をけ検討した方が良いでしょう。
彼女(彼氏)を作りずらい
黒服の仕事は、主に夜の時間帯が中心となります。
一般職の人が「仕事が終わったから飲みに行こう」と考える時間帯が、ちょうど忙しくなり始める時間です。
一方で、一般職の人が出社する時間帯は、黒服にとっては「これから眠る時間」または「すでに就寝している時間」にあたります。
そのため、一般職の人との交友関係や恋愛関係を続けるとなると、生活リズムの違いから連絡の取り方やスケジュールの調整がかなり大変になります。
さらに、水商売に対して偏見を持つ人も未だ多く、何かと疑われてしまうことも少なくありません。
また、水商売未経験で黒服として働き始めた人は、こうした状況下から、普段から接する機会の多い担当キャストに目が向いてしまいがちです。
しかし、水商売の世界では「お店のキャストに手を出すこと」はご法度とされています。
万が一、キャストに手を出してしまえば、場合によっては厳しい罰則の対象ともなることもあります。
黒服の仕事に向いている人の特徴
黒服は、やる気と向上心さえあれば、未経験からでも誰にでも挑戦できる仕事です。
その中には「黒服に向いてる人」も存在します。
ここでは黒服の仕事に向いてる人の特徴を解説します。
「段取り力」が高い人
黒服の仕事は、営業中に様々なタスクが同時多発的に発生します。
複数のテーブルからオーダーを受けたり、オーダーの遅配について請求を受けたり、場内指名をもらったり、さらにはキャストを変えるようお客様から求められることもあります。
これらの業務は、付け回しやキッチン、キャッシャーなど、他のオペレーションとも関わってくるため、発生したタスクを整理し、優先順位をつけて対応していく必要があります。
もし優先順位を考えずに順番に処理してしまうと、対応が遅れ、お客様やキャストからクレームが入ってしまう恐れもあります。
そのため、緊急度と重要度を瞬時に判断し、優先度の高いものから対応できる段取り力のある人は、黒服の仕事にとても向いていると言えるでしょう。
「主体的」に取り組める人
営業中は店内の状況をよく観察し、先回りして行動できる人は黒服に向いています。
例えば、お客様が席を立った瞬間にすぐにお手洗いに案内できるようドアを開けて待っていたり、キャストのついていない席でお客様がタバコをくわえた際に、火をつけるだけではなく灰皿もさっと用意したり、普段から水割りにレモンを入れるお客様であれば「水割りはレモンでよろしいですか?」とこちらから先に声をかけるなど。
誰かに指示されるのを待つのではなく、状況を先読みして主体的に動ける人は、黒服の仕事に非常に向いてる人と言えるでしょう。
「即レス」の人
黒服は「ルーズな人」が少なくありません。
連絡をしても返事が数時間後だったり、ひどい場合は翌日になる人もいます。
営業中は忙しくて携帯を見られないという事情も理解できますが、黒服の仕事において「レスポンスの速さ」はとても重要な要素の一つです。
特にその影響が大きく表れるのが「キャストの採用」です。
求人や紹介を通じて女性から応募が来ますが、多くの場合、女性は一店舗だけではなく複数のお店を同時に検討しています。
その際、重視されるのは条件と並んで「レスポンスの速さ」です。
たとえば、あなたのお店を検討している女性が不明点を確認しようと連絡したものの返事がなく、その間に別のお店へ連絡したところ即座に回答があり、そのまま他店に入店してしまった、というケースは決して少なくありません。
そもそも連絡とは、相手が「今このタイミングで必要だから」取っているものです。
こちらの都合ではなく、あくまで相手のタイミングで連絡が来ているという認識を持つことが重要です。
この考え方は、キャストの採用だけではなく、上司とのやり取りにおいても同じです。
連絡が取れないと相手は不安になりますが、いつ連絡してもすぐに返事が来る人は、それだけで安心感と信頼を与えることができます。
つまり「即レス」であること自体が、大きな信頼につながる強力な武器になります。
「上昇志向」が強い人
黒服の世界は実力主義です。
ホール業務から始まり、キャストのマネージメントや店舗の利益まで、結果を出した人だけが昇給・昇格していきます。
逆にいえば、経験や学歴に関係なく、結果さえ出せれば上の役職や高収入を目指すことが可能です。
そのため「しっかりと稼ぎたい」「出世したい」「将来は独立したい」と考える人にとって、黒服はとてもやりがいのある仕事です。
また、さまざまな業界の第一線で活躍する人がお客様として来店されることも多く、そうした出会いから刺激を受けられる点も、この仕事ならではの魅力です。
黒服の仕事に関するよくある質問
これから黒服の仕事を始めようと考えている未経験者にとって、分からないことや不安な点は多いはずです。
ここではよくある質問をまとめて解説します。
Q1. 女性でも黒服として働けますか?
女性でも黒服として働くことは可能です。
最近では「ガールさん」と呼ばれる女性の黒服が増えており、女性の店舗責任者や部長など、管理職として活躍する女性もめずらしくありません。
女性ならではの細やかな気配りや、同じ女性としてキャストの気持ちを理解しやすく、相談に乗りやすい点は大きな強みとなります。
キャストのマネジメントや店舗運営において、女性だからこその視点を活かせる場面も多く、重要な戦力として期待されています。
実力主義の業界だからこそ、性別による差が比較的少ない職業だと言えるでしょう。
以下の記事では女性の黒服について詳しく解説してるので、この記事と合わせて読んでみてください。
関連記事:女性の黒服「ガールさん」とは?仕事内容や求人の探し方を解説!
Q2. 黒服に年齢制限はありますか?
黒服はいくつまで働けるのか?と聞かれることは結構多いです。
採用条件として、下限は「18歳以上(高校生不可)」と定められており、上限については店舗の方針や経験によって大きく異なります。
体力が求められる仕事のため、20代~30代を中心に採用しているお店もあれば、未経験でも人柄を重視して40代まで採用しているお店、一定以上の経験があれば50代でも採用しているお店もあります。
一方で、「他の黒服が働きずらくなる」という理由から、経験者であってもあえて採用しない方針のお店も存在するなど、年齢の上限についてはさまざまです。
一般的には、は30代~40代前半が一つのラインといえるかもしれません。
ただし、水商売の世界には定年退職という概念がなく、成果さえ出し続けていれば年齢に関係なく長く働くことも可能です。
実際に、銀座の高級クラブでは70歳近い黒服が現役で活躍しているケースもあります。
Q3. お酒が飲めなくても大丈夫ですか?
お酒が飲めなくても、黒服の仕事に支障は全くありません。
業務上、時にはお客様からご馳走になることがあったり、キャストとのミーティングを兼ねて居酒屋に行くこともありますが、その際も1杯~2杯飲むケースがあるくらいです。
キャストのように一気飲みを求められることは基本的にありませんので、お酒が苦手な方でも安心して働くことができます。
Q4. 怖い人がいることはありますか?
一昔前の水商売のイメージから、反社会的な勢力との関わりや、怖い人がいる職場ではないかと心配する人もいるかもしれません。
しかし、現在ではコンプライアンス(法令遵守)が非常に重視されており、そうしたクリーンではない店舗は淘汰されています。
ほとんどの店舗は一般企業と同様に健全な経営を目指しており、黒服も真面目に仕事に取り組んでいます。
もちろん、職場によっては厳しい上下関係が存在することもありますが、それはどの業界にも言えることです。
過度に心配する必要はありません。
まとめ
黒服は、キャバクラやクラブ、ラウンジ、といった水商売の店舗運営を裏で支えるスタッフです。
その仕事は、接客からキャスト管理、売上管理まで多岐にわたります。
黒服ならではの様々なデメリットがある一方で、学歴や経験に関係なく高収入やキャリアアップを目指せるとても夢のある仕事です。
ラウンジタピオカには、様々な黒服の求人を掲載しているので、合わせてチェックしてみてください。
この記事を書いている人
「黒服とは?キャバクラでの仕事内容やメリット、辛いことを解説!」に関連する記事
-

女性の黒服「ガールさん」とは?仕事内容や求人の探し方を解説!
-

黒服の給料・年収はどれくらい?黒服の評価ポイントや稼ぐコツを解説
新着の記事
-

女性の黒服「ガールさん」とは?仕事内容や求人の探し方を解説!
-

黒服の給料・年収はどれくらい?黒服の評価ポイントや稼ぐコツを解説
-

黒服とは?キャバクラでの仕事内容やメリット、辛いことを解説!
-

ガールズバーにアフターはある?何する?断り方は?
-

スナックとラウンジの違いは?何が違うの?
-

スナックの仕事内容とは?キャバクラとの違いなども解説!
-

スナックのママに向いてる人はどんな人?仕事内容や年収なども解説!
-

ガルバ嬢とは?初めての夜職・未経験者向けにキャバ嬢との違いを解説
-

ガルバ嬢の月収はいくら?平均給料や稼ぐコツを徹底解説
-

キャバクラ・クラブ用語集
-

キャバクラの大手グループ一覧!
-

夜職の種類を一覧で紹介!どんな業種がある?
-

ベルミラノアグループとは?広島を中心に人気店を手掛ける大型グループ!
-

広島花灯の時給はどれくらい?豪華な内装が魅力のベルミラノアグループが手掛けるキャバクラ!
-

広島のスナックの平均時給はどれくらい?全額日払いできる?
-

広島アマテラスが人気の理由!るかさんって?
-

コンカフェ嬢とは?バイトの仕事内容や給料、メイドとの違いを解説
-

ガールズバーに同伴はある?同伴のメリットや違法性なども解説
-

プリンスグループとは?店舗数だけではないプリンスグループの凄さ!
-

キャバ嬢の「さしすせそ」とは?お店で使える会話のテクニックと使い方
-

キャバ嬢の仕事内容は?キャバクラでのバイトの仕事内容や収入を解説
-

シングルマザーがキャバ嬢として働くメリットと注意点|両立のコツも解説
-

高級クラブのボトルメニューの値段と決め方について解説
-

高級クラブの面接担当者に聞いた「面接時の評価ポイント」
-

永久指名とは?高級クラブならではの仕組みとメリット・デメリットを解説!
-

ガールズバーでLINE交換は必須?連絡先交換のメリットと上手な断り方
-

ガールズバーは隣に座る?ガールズバーの仕事内容を徹底解説
-

スナックは隣に座る?スナックの仕事内容を徹底解説
-

キャバ嬢の営業ライン(LINE)は頻度が重要!覚えておきたい営業ラインの頻度と内容を解説!
-

キャバクラのメニューってどうなってるの?メニューの種類や料金について解説
-

キャバクラのセット料金は人数分発生する?キャバクラの料金システムを解説
-

銀座ピアースビルとは?高級クラブが集まる銀座の有名ビル
-

銀座のウォータータワービル(WATER TOWER)とは?
-

銀座会館とは?高級クラブが集まる銀座の有名ビル
-

銀座のポルシェビルとは?高級クラブが集まる名高き銀座の象徴!
-

六本木のケントスビルとは?有名店が集まる”六本木のランドマーク!”
-

中洲の高級クラブまとめ!中洲はキャバクラだけじゃない!
-

六本木のキャバクラで有名なお店は?
-

銀座の高級キャバクラ20選!ランクはどう?
-

ファブリックグループとは?東京、福岡、北海道で人気店を手掛けるグループ!
-

仙台の高級クラブまとめ!仙台はキャバクラだけじゃない!
-

広島の高級クラブまとめ!広島はキャバクラだけじゃない!
-

六本木の高級クラブまとめ!六本木はキャバクラ、ラウンジだけじゃない!
-

大学生におススメのラウンジバイト38選!エリア別まとめ!
-

六本木のキャバクラの時給はいくら?全額日払いできるお店はある?
-

六本木のキャバクラのランクは高い?レベルは?
-

熊本の高級クラブまとめ!熊本はキャバクラ、ラウンジだけじゃない!
-

熊本のクラブ、ラウンジ、キャバクラの人気店44選!
-

銀座のラウンジのレベルはどう?どんなラウンジがある?
-

六本木の高級クラブの人気ランキング!
-

銀座の高級クラブ一覧!有名な高級クラブは?
-

銀座のクラブで有名なママ26名!
-

六本木のラウンジのレベルってどう?ランクは?大学生じゃないと無理?
-

熊本のスナックおすすめ人気店一覧!
-

同伴とアフターの違いを解説|アフターの上手な断り方も解説!
-

朝キャバとは?昼キャバ・夜キャバとの違いやメリット・デメリットを解説
-

ラウンジとは?キャバクラや他のお店との違いやラウンジの仕事内容も解説
-

ガールズバーの時給は嘘が多い?ガールズバーの実際の時給相場を解説!
-

ガールズバーの服装はどうすればいい?3つのポイントを押さえて男ウケを狙おう!
-

ガールズバーでアフターに誘われた!上手な断り方は?
-

中洲のキャバクラのランクは高い?レベルはどれくらい?
-

リオグループとは?へずまさんで話題になった福岡発の大型グループ!
-

キャバクラの時給相場はどれくらい?全国の時給相場を解説!
-

キャバクラで副業はアリ?始め方から昼職と両立するコツまで徹底解説!
-

キャバクラを辞めるには?|理由の伝え方から引き止め対策まで解説
-

オルフェグループとは?銀座を中心にジェイボーグなどを手掛ける人気グループ!
-

上野の高級キャバクラ・クラブ・ラウンジ人気20選!
-

キャバクラはブスでも働ける?顔が与える影響について解説
-

ラウンジは何歳までなら採用してもらえる?30代~40代でもラウンジで働ける?
-

キャバクラ初心者必見!お店選びのコツを解説!
-

北新地内田とは?内田麗美ママ率いる話題の高級クラブ!
-

体入後の合否連絡はいつ?お店の対応で分かる不採用のサインと採用されるために重要なこと
-

北新地のクラブで有名なママ9名!
-

勢いの止まらない北新地ランス!話題のあすかさんとは?どんなキャストが在籍してる?
-

北新地の高級クラブ一覧!有名な高級クラブは?
-

北新地の高級キャバクラ・クラブ・ラウンジ人気39選!
-

北新地のクラブの時給や給料はどれくらい?
-

北新地のクラブやラウンジの採用基準は?何が重視される?
-

ミニクラブとは?高級クラブとの違いや働くメリットなどを解説!
-

エースグループとは?北新地で人気店を手掛ける話題のグループ!
-

夜職で「連絡先交換をしたくない人」はガールズバーがおススメ!
-

夜職はお酒が飲めない人でも働けます!ただし稼ぐにはハードルが高いです!
-

夜職の色管理とは?手口や方法などポイントを解説!
-

体入とは?バイトの流れやメリット、注意すべき理由まで解説!
-

体入荒らしはバレるとどうなる?体入荒らしについて徹底解説!
-

ガールズバーとスナックの違いとは?時給、仕事内容、雰囲気の違いを解説!
-

キャバ嬢の月収って一体どれくらい?キャバクラの給料システムについて解説
-

キャバ嬢の時給は未経験だとどれくらい?キャバ嬢の平均時給を解説!
-

青森のキャバクラの時給相場はどれくらい?日払いできるお店はある?
-

六本木の有名店!六本木ビゼ!在籍キャストのインスタをチェック!
-

六本木の超大型店!六本木ズー!在籍キャストのインスタをチェック!
-

人気の立川ドレスライン!どんなキャストがいる?
-

ホステスとは?キャバ嬢との違いやそれぞれの仕事内容や給料の違いを解説
-

キャバクラの客層と客単価を比較!六本木、銀座、恵比寿、歌舞伎町、池袋
-

ラウンジの同伴とは?意味・流れ・マナー・メリットとアフターの違い
-

黒髪キャバ嬢は不利?お客様ウケする髪型と指名される稼ぎ方のコツ
-

体験入店とは? | キャバクラ・クラブ用語集
-

スナックの平均時給はいくら?スナックの稼ぎ方と地域別の時給を紹介
-

新宿歌舞伎町のスナックの平均時給はどれくらい?日払いはできる?
-

仙台国分町のスナックの平均時給はどれくらい?日払いはできる?









